1月 10 2011
愛のない企業
前回愛のある企業を書いて、今回愛のない企業を書くのは大変心苦しいのですが、今日ここに書く企業は、特別な使命を持ってこの世に出てきているのですが、そのことにまったく気づいておりません。高橋先生と園頭先生亡き今、このことを伝えるのはその教えを継いでいる私しかおりませんので(誰も言ってくれませんので自分で言いました〔笑〕)、そのことへの苦言もかねてこのブログに書くことにします。
その企業とは私の地元の企業であるトヨタ自動車です。
トヨタ自動車は今や世界のトヨタといわれ、世界中の人が皆知っています。トヨタは環境に配慮したハイブリットカーや、あちこちで災害が起きている災害地に義援金やら支援やらしていて、まったく愛がないとは言いませんが、しかし、その仕事の仕方を見ると(私は地元だけに)とても愛があるやり方とは思えません。
その最たるものが「かんばん方式」なのではないでしょうか。
極力在庫を持たず、必要なものを、必要なだけ、必要な時にジャストインタイムで納入する、かんばん方式は無駄がないと世界中で絶賛されていますが、なぜそれほど絶賛されているかが私には分からないのです。
この方式だけみれば確かに無駄がありませんが、しかし、それをしなければならないほうからみれば無駄だらけなのではないでしょうか。
トヨタはこの方式で何ヶ月も前から予定を決めます。そのためにトヨタの多くの下請け会社はトヨタの予定にあわせて必要でないものも、必要以上に、必要でない時に作っておかなければなりません。(そうしないとジャストインタイムで納入しなければならない、トヨタ車の部品の納入時間に遅れでもしたら補償問題にもなりかねないからです)
これだけの無駄を下請け会社に押し付けて、ではその分金を余計にくれたのかといえば、最近のトヨタはコストダウンはしてもアップはしません(最近はどの大会社もそのようになってしまいましたが)。一頃前のトヨタは下請け会社を生かさず殺さずで「濡れ雑巾をカチカチに絞ってもうひと絞り」する、と言われておりましたが、最近のトヨタは「乾いた雑巾を絞って破く」と言われております。
これでは下請けもたまりません。「かんばん方式」とは自分のところの無駄を、下請け会社に押し付け、ただ自社の在庫の管理を、下請け会社にやらせているだけの話なのではないでしょうか。
それともこの「かんばん方式」には、もっと深い意味があるのでしょうか?私にはよく分かりませんが、多くの下請け会社は言っています「あんなことはトヨタだからできるのだ」と。(私は前の仕事でよくトヨタの下請けを周っていましたので、現場の声をよく聞いています)
トヨタほど力があって(力ずくで有無を言わせず)初めて、あのような無茶なやりかたが通るのであって(これでは戦国時代の大名と同じです)、少々の会社がトヨタのような「かんばん方式」などやれば、誰もそんな会社は相手にしないという意味ですが、なかにはトヨタの「かんばん方式」についていける会社もあるかもしれませんが、そんな会社はごく少数でほとんどの下請け会社が、どれだけ仕事をしても儲けがでないと嘆いています。(前回紹介した会社とはえらい違いです)
トヨタは今ほどの大会社に発展していく時に、どれだけこのような下請け会社に世話になったと思っているのでしょう。それが自分の会社が大きくなりどこも文句が言えなくなった途端にこれです。これでは創業者の豊田佐吉翁の遺訓をまとめた「豊田綱領」も泣いています。「豊田綱領」の中に「温情友愛の精神を発揮し、家庭的美風を作興すべし」と書いてあるではないですか。(家族に対しこのようなことができるのでしょうか)
散々世話になった下請けを苦しめ、他の国々の災害支援などしているようでは、ただの“いい格好しい”に過ぎません。まず「隗より始めよ」なのではないでしょうか。
トヨタは何も分かっていないのです、戦後なぜあれほど急激に大会社へと発展して行ったのか。(自分のところが優秀であったと思っているのかもしれませんが、ではなぜトヨタに優秀な人材が集まったのか、ということです)
それはトヨタには特別な使命があったからです。(松下電器〔現パナソニック〕創業者の松下幸之助氏と同じ使命ですが…松下幸之助氏は結局その使命に気づかれずに亡くなられました)ですから、天が大いに力を貸して今のような大企業へと発展していったのです。
そのことにトヨタはまるで気づいていません。
その使命に気づかず今のような仕事を続けるならば、やがてトヨタは大きな報いを受けなければならなくなるでしょう。世界のトヨタといえども近い将来、没落していくことになるのです。(それは天が力を貸さなくなるからです)
そうならないよう願うしかありませんが、トヨタ自動車にせよパナソニックにせよ、今生これだけ特別な使命をもって生まれてきた人たちが、その使命に気づかずまた失敗の連続では法が拡がるはずありませんね(〔笑〕…あまり笑い事でもありませんが)
いずれにせよトヨタ自動車に特別な使命があるのは事実です。ですからここにそのことを記しておきました。



人目の訪問者です。
