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4月 27 2010

園頭広周師④

10:25 AM ブログ

昭和十一年一月、園頭先生は鹿児島の歩兵第四十五連隊に入隊されます。この頃は軍国主義華やかな時代であり、園頭先生はトントン拍子に出世され二十歳で少尉になられます。

この頃から園頭先生も戦地に赴くようになられたのですが、運命の岐路に立つとなぜか不思議に助けられ、なにか自分の運命を支配する、不思議な力を感ぜずにはいられませんでした。この時期、日本は中国との関係が悪化し戦争へと突入していきます。支那事変から大東亜戦争へと戦争は激しくなる一方でした。

園頭先生が中尉になられた頃のことです、その時、園頭先生は中国の湖北省通城県にいられたのですが、突然高熱が出て動けなくなります。熱が高くなると食欲がなくなり、下痢も続くのでみるみるうちに痩せていかれました。その病状を心配した一人の部下が、ある日一冊の本を園頭先生のもとにもってきます。

「家内がこういう本を送ってきました。この本を読むと病気が治るそうです。どうぞ読んで早く元気になってください」その本とは、宗教団体「生長の家」が出している「生命の実相」という本でした。この頃は、病気治しなど説く宗教は邪教であるというのが常識になっていて、信仰は弱い人間のするもの、常識のある人は信仰してはならないという無神論が大勢を占めていました。それに園頭先生の信仰への不信感もあり「信仰で病気が治るというのは迷信だよ。わしはそんなもの読まん」といわれたのですが、その部下はその本を置いて出て行ったのです。

最初の一週間くらいは見にきてくれていた軍医も、それを過ぎると全く姿を見せなくなりました。病気は一向によくなる気配がありません。発病し寝込んでから四十日くらいたったある日、園頭先生のお体はいつになく熱が高く、目がクルクル回り吐き気もして呼吸が苦しくなってきました。なんとかもう一度元気になりたいと、気力を振り絞ってこられた園頭先生でしたが、そのような気力もなくなり、もういつ死んでもいい、このまま病気で死ぬのも仕方がないと思い定められると、心が嘘のように安らかになられました。

その時です。

『祈れ』という天からの声がしました。それは声なき声でありましたが、割れ鐘のような大きな絶対にそうせずにはいられない、という権威ある声でした。園頭先生は弱りきったお体をやっと起こされ祈られますと、今度は『その枕元の本を読め』という天からの声が聞こえてきます。

何の本だろうと思われた園頭先生が枕元を見ると、それは前に部下が持ってきた「生命の実相」でした。天の声に従いその本を読むと、この本の中には「神に神殿はいらない」「人間は神の子である」「お賽銭の多寡(たか)によって救われるものではない」ということが書いてありました。

園頭先生は軍隊に入る前に、すでにいくつかの信仰をしていられたのですが、疑問ばかりが多くなって、既成の仏教でもキリスト教でも救われないと思っていただけに、この「生命の実相」の中に書かれてあることは素直に納得できたのです。

天からの声を聞かれ「生命の実相」を読むことにより、人生観、世界観がかわられた園頭先生は、私たちは「神に生かされ生きている」ということを実感され、すべてが神に生かされていることへの感謝に心が変わられます。

こうして心のあり方が変わられた園頭先生は、この戦地で悟りの境地である“宇宙即我”の境地に到達されることになったのです。

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